外科について
当院は日本外科学会専門医制度修練施設であり、
常勤外科医師と大阪公立大学医学部等からの協力体制のもと、
手術を行っております。
消化器外科
大腸がんは日本人のがん罹患数1位、胃がんはがん罹患数3位です。
幸いこれらの疾患は定期健診により早期発見、早期治療を行うことが可能であり、
治癒する可能性も非常に高い疾患です。
当院では自治体と協力し、健診受診率向上の啓蒙活動を行うとともに、これらの疾患の検査、診断、
手術療法、化学療法まで適切かつ積極的に行っております。またほぼ全例で腹腔鏡手術にも対応しており、根治性を向上し、患者様の苦痛を軽減、術後早期回復を目的とした低侵襲手術を行っております。
その他、当院で対応困難な疾患については、大学病院や近隣の基幹病院へ紹介いたします。
一般外科
鼠経ヘルニアや下肢静脈瘤、虫垂炎などの良性疾患の手術も行っております。
外傷の処置、陥入爪(巻き爪)、粉瘤や脂肪種などの体表の外来手術も対応可能です。
脳血管障害による痙縮に対するボツリヌス治療、女性医師による腋窩多汗症の治療も行っております。
下肢静脈瘤については、血管外来(完全予約制)も行っておりますのでご相談ください。
肛門科
当院ではおしりの病気でお悩みの方のために女性医師による肛門科診察を行っています。
性別問わず肛門疾患は起こりますが、女性の場合は妊娠出産を機に痔ができてしまったり、
慢性便秘から痔が悪化したり切れ痔など起こすことがあります。
しかし、男性医師には相談しにくい、恥ずかしいなどの理由から受診することをためらい市販薬で対処されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。受診しようと思っても肛門科女性医師は少ないのが現状です。そのような患者様が当院を受診されることが増えてきました。
患者さまの訴えを聞き、診察させていただき、手術の必要性を検討します。受診された方の中には手術は必要でなく、排便習慣の改善と軟膏座薬等の薬物治療などで対応可能なことが多くあります。
痔が大きくなる前に受診いただくことで手術しない治療を選択することが可能となります。
痔瘻の場合は基本的に手術が必要となります。まずは気軽にご相談ください。
医師紹介
担当医表(外科)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
受付 8:30~11:30(診察9:00~) | 高田 | 岩崎 | 岩崎(第1・3・5週) | 高田 | 岩崎 | 徳原(第1・3・5週) |
高田(第2・4週) | 高田(第2・4週) | |||||
受付 16:00~18:30(診察16:30~) | 高田 | 金子 | - | 岩崎 | 高田(第1・3・5週) | - |
形部(第2・4週) |
静脈ストリッピング術
下肢静脈瘤の治療として逆流を起こしている静脈を
ストリッパーというワイヤーを用いて抜き取るという手術です。
血管を取る?と心配される方も多いと思いますが、
病気になった静脈を抜き取っても問題はありません。
この手術方法が最も再発の少ない術式です。
傷も小さく、手術時間は40分くらいですので特に心配はいりません。
当院では2~3日の入院をしていただきます。
結腸・直腸がんの腹腔鏡手術
従来は大腸がんに対する手術では病気の進行度にかかわらず、
腹部を大きく切開し、病変部位の大腸とリンパ節を摘出して、
腸と腸とをつなぎ合わせる操作を行っていました。
しかし、腹腔鏡手術では、腹部にできる創は、
腹腔鏡を挿入するための穴、手術器具を挿入するための穴、
切除した大腸を摘出するための
小切開(通常は5cm程度)だけになりました。
腹腔鏡手術は開発された当初は、切除範囲が小さくてすむ
早期がんの一部に対して行われていましたが、
その後、通常の開腹手術と同様な切除を行う技術が発達した結果、
リンパ節の切除を必要とする進行がんに対しても
適用できることがわかりました。
大腸がんでは、ほぼ全例で腹腔鏡手術に対応しており、
より精度の高い治療を受けていただくことができます。
胃がんの腹腔鏡手術
従来の手術では20cmほどお腹を切開(開腹)して、直接手で臓器を触れながら手術を行うのに対して、
腹腔鏡手術では5~10mm程度の創から、お腹の中に器具をいれてカメラを見ながら手術します。
胃がんを確実に治すために切除するべき胃やリンパ節の範囲は、
その方の胃がんの進行度(病期)によって決まるため、
臓器の切除範囲は腹腔鏡下手術でも開腹手術でも変わりません。
違いは、胃やリンパ節への到達経路(方法)とそれに要する創の大きさです。
腹腔鏡手術では傷が小さくてすむことや、術後の痛みが少ないこと、お腹の中の他の臓器
たとえば腸管などに与える影響が少ないために術後の消化管の回復が早いと言われています。
早くから食事が摂れること、入院期間が短くて早く社会復帰ができることなどが利点です。
当院では、日本内視鏡外科学会技術認定医が、胃がん、結腸・直腸がんの腹腔鏡手術を行っており、
きわめて安全で精密な手術を受けていただくことができます。